2026年8月16日
開発ライブラリ
現場に合わせて進化する Takeuchi Excavator
竹内製作所の油圧ショベルは、世界初の360度旋回式ミニショベルから今日の多様なラインナップに至るまで、変化する現場ニーズに合わせて進化してきました。竹内製作所の油圧ショベルがどのように進化してきたのか、ぜひご覧ください。
2026年8月17日
開発ライブラリ
1971年、Takeuchiは世界初の360度旋回型ミニショベル「TB1000」を開発しました。
当時、ショベルは大型機が中心で、都市部の道路工事や住宅の基礎工事など、大型機が入れない狭い現場では、シャベルやつるはしによる手作業に頼らざるを得ませんでした。
「大型機が入らない場所でも使える、小型で機動性の高いショベルを」。
そんな現場の声をきっかけに開発されたTB1000は、試行錯誤を重ね、1971年に完成・生産を開始しました。上部体が360度旋回する革新的な構造とコンパクトな車体によって、これまで機械化が難しかった狭い現場での作業を可能にし、建設機械の活躍の場を大きく広げました。
発表当初は、その小さな見た目から「おもちゃのようだ」と評されることもありました。しかし、その高い作業効率と操作性は現場から支持を集め、都市部での小規模工事の需要を追い風に急速に普及。TB1000は、「ミニショベル」という、それまで存在しなかった新しい市場を生み出しました。
それから半世紀以上。
TakeuchiのExcavatorは、TB1000で確立した「現場の課題を機械で解決する」という考えを受け継ぎながら、さまざまな現場の要求に応えるため、進化を続けています。
Excavatorに求められる性能は、現場によって異なります。
十分な作業スペースがある現場では、機械の能力を最大限に引き出し、掘削から積込みまでの作業を効率よく進められることが重要です。一方、住宅地や市街地では、限られたスペースで周囲に配慮しながら作業に集中できることが求められます。また、現場間の移動を伴う場合には、道路を自走できるWheeled Excavatorの強みが活きることもあります。
こうしたさまざまな要求に応えるため、Takeuchiは従来型のConventional Excavatorに加え、R Series、FR Series、Wheeled Excavator、TM Series、そしてElectric Excavatorへとラインナップを広げてきました。
それぞれのモデルが、異なる現場の課題に応えるための特徴を備えています。
Conventional Excavatorは、創業以来、TakeuchiのExcavatorラインナップを支えてきた存在です。 Excavatorに求められる基本性能をバランスよく備え、さまざまな現場や作業に対応できる汎用性を持っています。
優れた掘削力をはじめ、耐久性、操作性、快適性といったTakeuchiらしい強みを高いレベルで備え、掘削、整地、積込みなど、さまざまな作業を力強く、効率的に進めることができます。また、安定した車体バランスを活かし、掘削から積込みまで一連の作業をスムーズに行えることも特長です。
造成や土木工事をはじめ、農業、造園など、一台のExcavatorに幅広い作業への対応力が求められる現場で、そのトータルバランスを発揮します。
長年にわたり現場で磨き続けてきたExcavatorの基本性能。その積み重ねが、TakeuchiのConventional Excavatorを支えています。
現場が都市部や住宅地へ移ると、Excavatorには新たな課題が生まれます。
建物や道路、構造物の近くでは、作業スペースが限られます。そこでTakeuchiがラインナップに加えてきたのが、ショートテールスイングを採用したR Seriesです。
後方の張り出しを抑えたコンパクトな車体は、限られたスペースでの作業に大きな強みを発揮します。一方で、R Seriesが追求したのは、単に機械を小さくすることだけではありません。限られた車体スペースを有効に活用し、オペレーターが過ごす居住空間にもゆとりを確保。コンパクトな外観からは想像できない、快適な作業環境を実現しています。さらに、Excavatorとしての基本性能にも妥協はありません。優れた安定性、広い作業範囲、力強いパワーを備え、コンパクトな車体と高い作業性能を両立しています。
住宅地での外構工事や道路脇での施工、建物に近接した掘削など、限られたスペースでありながら高い作業性能が求められる現場に。R Seriesは、コンパクトな車体でありながら、広い居住空間と妥協のない作業性能を実現し、限られた現場での可能性をさらに広げます。
道路脇や建物沿いなど、作業スペースが限られる現場では、掘削できる範囲が限られるため、車体を頻繁に移動させながら作業することがあります。こうした現場で、車体を移動させることなく、より広い範囲を効率よく掘削できるのがFR Seriesです。
1999年、「小型ショベルの究極の機動性を中型機にも」というコンセプトから、Takeuchi独自のSTS(Side-To-Side)ブームシステムを搭載したFR Seriesが誕生しました。
STSは、ブームの基部そのものを左右に移動させる独自の機構です。ブームが車体幅いっぱいまで移動するため、作業のたびに車体位置を調整することなく、広い範囲を連続して掘削できます。特に壁際や歩道沿いの側溝掘削では、オペレーターが常に作業方向を向いた自然な姿勢を保ちやすく、長時間の作業負担軽減にもつながります。さらに、STSとショートテール設計を組み合わせることで、わずかなはみ出し量で360度旋回を実現。周囲との干渉リスクを抑えながら、限られたスペースでも高い作業効率を発揮します。
FR Seriesの特長は、機動性だけではありません。ブームを左右に移動させても、カウンターウェイトは常に車体後方に位置するため、安定面でも秀でています。ブームの位置に左右されにくい安定した重量バランスを確保できることも、FR Seriesの大きな魅力の一つです。
小型ショベルで培われた機動性を中型機へ。STSとショートテールという独自の組み合わせに、優れた安定性も備えることで、FR Seriesは、限られたスペースでもオペレーターが作業に集中し、機械の性能を最大限に引き出せる環境を実現します。
Excavatorの活躍の場は、一つの現場にとどまりません。複数の現場を移動しながら作業する場合には、公道を自走できるWheeled Excavatorならではの機動性が大きな強みとなります。
Takeuchiは、1995年に「TB070W」を上市して以来、ホイール式Excavatorの開発を続けてきました。ホイール式Excavatorには、公道を走行するための各国の厳しい法規への適合に加え、掘削や積み込みなど、Excavatorとしての高い作業性能も求められます。Takeuchiは、現地への綿密なヒアリングをもとに仕様の調整を重ね、「走る」ことと「掘る」こと、その両方に高い水準で応える機械を追求してきました。
ホイール式ならではの公道走行性能により、運搬車両を待つことなく、自ら現場から現場へ移動できます。移動にかかる時間や手間を抑え、時間とコストの削減にもつながります。さらに、さまざまなアタッチメントを使い分けることで、一台で多様な作業に対応できることも大きな魅力です。一台に複数の役割が求められる現場で、その強みを発揮します。
「掘る」だけでなく、「走る」。さらに、アタッチメントを替えることで、一台でさまざまな仕事を担う。Wheeled Excavatorは、移動と作業の可能性を広げ、Excavatorの活躍するフィールドをさらに広げていきます。
Excavatorが活躍する現場は、地上だけではありません。送電鉄塔の基礎工事など、深い掘削孔の中で作業を行う特殊な現場もあります。こうした現場では、一般的なExcavatorでは対応が難しく、限られた空間で効率よく掘削を進めるための専用機が求められます。
TakeuchiのTM Seriesは、1993年に送電線の鉄塔などに用いられる深礎掘削専用機として誕生しました。一般的なExcavatorとは異なり、深い掘削孔の中で使用することを前提に設計された、特殊な用途に特化したExcavatorです。
深礎掘削では、地表から垂直に掘り進め、数十メートルに及ぶ深さまで掘削することがあります。掘削孔の中は作業スペースが限られるため、機械にはコンパクトな車体に加え、限られた空間でも効率よく掘削できる性能が求められます。また、深い掘削孔の中で使用することから、通常のExcavatorとは異なる作業環境への対応も必要となります。
TM Seriesは、こうした深礎掘削特有の要求に応えるため、専用機として開発・改良を重ねてきました。さらに、発電機からの有線給電によって稼働する電動機であることも大きな特徴です。エンジン式のExcavatorとは異なり、深い掘削孔の中での作業に適した動力方式を採用しています。
送電鉄塔の基礎工事をはじめ、深い掘削孔の中での作業など、一般的なExcavatorでは対応が難しい特殊な現場に。TM Seriesは、深礎掘削という特定の用途に求められる機能と性能を追求し、特殊な現場の掘削作業を支えるExcavatorです。
Excavatorを取り巻く環境が変化する中、Takeuchiは新たな技術への挑戦も続けてきました。その一つが、建設現場の環境負荷や作業環境の改善につながる電動化です。
Takeuchiは2006年、世界初のリチウムイオンバッテリーショベル「TB016E」を試作開発。まだ建設機械の電動化が一般的ではなかった時代から、ゼロエミッションと低騒音という新たな価値に着目し、技術開発を進めてきました。その挑戦はTB117eへと受け継がれ、2023年にはフルバッテリー駆動ミニショベル「TB20e」をグローバルに展開しました。
TB20eは、ディーゼル機と同等の生産性を目指しながら、排出ガスゼロと大幅な低騒音化を実現。都市部や住宅地、学校、病院など、環境や周囲への配慮が求められる現場で、新たな作業の可能性を提供します。
現場が変われば、Excavatorに求められる価値も変わる。Takeuchiは、これまで培ってきた技術と現場主義をもとに、新たな可能性を追求し続けます。
TB1000が生み出した「ミニショベル」という新しい可能性。そこから半世紀以上、Takeuchiは現場の変化とともにExcavatorを進化させてきました。
作業する場所が変われば、求められる機械も変わる。より狭い場所での作業、一台で多様な仕事、現場間の移動、そして環境への配慮。Takeuchiは、時代とともに変化する現場の声に耳を傾け、その一つひとつに向き合いながら、新たな技術と機械を生み出してきました。
その原動力にあるのは、「現場に必要とされる機械とは何か」を考え続ける姿勢です。
一つひとつの現場に、異なる課題がある。だからこそ、Excavatorにも、一つの答えではなく、さまざまな可能性が必要です。
Takeuchiは、これからも現場の声を起点に、新たな可能性をExcavatorという形で実現し、変化する現場のニーズに応え続けます。
2026年8月16日
開発ライブラリ
竹内製作所の油圧ショベルは、世界初の360度旋回式ミニショベルから今日の多様なラインナップに至るまで、変化する現場ニーズに合わせて進化してきました。竹内製作所の油圧ショベルがどのように進化してきたのか、ぜひご覧ください。
2026年8月16日
開発ライブラリ
世界初のコンパクトトラックローダーTL20以来、竹内製作所は現場第一主義のアプローチで進化を続けてきました。コア4に導かれ、竹内製作所は創造を続けています…
2026年8月16日
開発ライブラリ
竹内製作所が現場で直面する「不便さ」を解消しようと尽力したことから生まれたSTSブームシステムは、従来の常識を覆す画期的なシステムです。その開発秘話をご覧ください。