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「世界初」から「世界を牽引するリーダー」へ:Takeuchiクローラーローダー革新の軌跡

2026年8月17日

開発ライブラリ

クローラーローダーは、ゴムクローラー (履帯) を装備したコンパクトな建設機械です。掘削や運搬、整地、資材の積み込みなど、幅広い作業に対応し、土木、建築、造園、農業など、さまざまな現場で活躍しています。

優れた接地圧と走破性を備え、泥濘地や不整地、軟弱地盤、傾斜地など、厳しい環境でも安定した作業を可能にすることが、クローラーローダーの大きな特長です。

Takeuchiは1986年、世界初のコンパクトクローラーローダー「TL20」を世に送り出してから今日まで、世界のクローラーローダー市場を牽引してきました。

現場から生まれた「世界初」の挑戦:TL20の開発

世界初のコンパクトクローラーローダー「TL20」は、1985年のアメリカ建設現場訪問から着想を得ました。

当社の創業者・竹内明雄が、作業現場で機械を観察していた際、晴天にもかかわらず、泥だらけの状態で立ち往生するホイール式スキッドステアローダーの姿を目にします。現地のユーザーに尋ねたところ、「アメリカの現場は粘土質の土壌が多いため、雨でぬかるむとタイヤに泥が絡んで、作業を続けられない」との切実な声が聞かれました。

そこで竹内は、接地圧と走破性に優れたクローラーの活用こそが、この現場の課題を解決する鍵だと確信。帰国して早々に、天候や地盤条件に左右されにくい、コンパクトクローラーローダーの開発に着手しました。

翌1986年に北米市場に投入されたTL20は、ユーザーが潜在的に抱えていた「小型建機の理想」を具現化する革新でした。

専用のゴムクローラーは、牽引力の向上、路面への影響軽減、軟弱地盤や不整地での走破性能向上をもたらし、住宅建設、造園、農業、公益事業、その他数えきれないほどの用途で、小型建機の新たな可能性を切り開きました。

誕生から40年を経た今も、TL20はコンパクトクローラーローダーの礎として、世界のあらゆる現場を支えています。

脈々と受け継がれる「現場主義」と、        ものづくりを支える「Core 4」 

TL20の開発以降も、Takeuchiは常に現場の最前線に立ち、ユーザーの声に耳を傾けながら、現場起点の開発と改良を積み重ねてきました。

TL20で確立した基本コンセプトは、長年にわたる技術革新とともに受け継がれ、現在のTakeuchiクローラーローダーへと進化しています。その歩みを支えるのは、創業以来、脈々と受け継がれる「現場主義」という揺るぎない信念です。

新モデルの開発では、世界各国の現場へ試作機を持ち込み、実際の使用環境から生まれるユーザーの声を、Takeuchiのエンジニアが直接ヒアリングします。操作時の細かなフィーリング、複数機能の同時操作性、長時間作業における快適性、日々のメンテナンス性に至るまで、一つひとつの声を丁寧に分析し、設計思想へ反映します。

こうして現場から得た知見をもとに、ユーザーが求める価値を具現化するため、Takeuchiでは「Core 4」という4つの柱を、ものづくりの中心に据えています。

「操作性」「耐久性」「快適性」「メンテナンス性」の4つの要素から成り立つCore 4は、Takeuchiの設計思想を支える重要な考え方です。

すべての部品や機能において、現場の課題を解決するための工夫を積み重ね、最高水準の品質、性能、使いやすさを追求する。

それが世界中の現場で信頼され続ける、Takeuchiのものづくりの基盤となっています。

 

1.    性能を最大限に引き出す「操作性」

現在のクローラーローダーのラインナップは、「上市から10年経過しても市場で選ばれ続ける高品質な機械」をコンセプトに設計されています。

高いエンジン出力、優れた油圧性能、そして短いサイクルタイムが融合することで生まれる圧倒的なパワーと作業能力は、さまざまな現場で高い生産性を発揮します。

しかし、Takeuchiが追求する価値は、数値で可視化される性能だけではありません。

機械が持つ能力を最大限に引き出すためには、オペレーターが意図したとおりに機械を操れる、自然で直感的な操作フィーリングが不可欠です。

そのため製品開発では、世界各国の現場で得られたユーザーの声をもとに、操作時の細かなフィーリングや複数機能の同時操作性について、経験豊富なエンジニアが検証と改良を重ねます。

さらに、現地のセールススタッフとも密に意見を交わしながら、実際の使用環境や市場のニーズを製品に反映し、より自然で直感的な操作感へと磨き上げていきます。

こうした「現場主義」と、長年培ってきた技術・知見を融合させることで、オペレーターがまるで自身の手足のように機械を操れる、自然で精確な操作フィーリングを実現しています。

2. 過酷な現場に耐える「耐久性」

高負荷が繰り返される建設現場において、機械が安定して稼働し続けることは、作業効率やお客様の事業を支える上で欠かせない要素です。

Takeuchiは、主要部品への高強度な素材の採用をはじめ、厳格な品質基準に基づく設計と、実際の使用環境を想定した過酷なテストを通じて、優れた堅牢性と長寿命を追求しています。

特に、作業時に大きな荷重や衝撃を受けるアームや本体には、クローラーローダーのパイオニアとして長年培ってきた経験と、市場で蓄積された知見が反映されています。

過酷な使用環境を想定した設計思想のもと、厳しい検証を積み重ねることで、高負荷な作業が続く現場でも耐え抜く堅牢性を実現し、長期間にわたり安心して使える信頼性を提供しています。

その耐久性は、市場での長期的な稼働実績にも表れています。上市から20年以上を経たTakeuchiクローラーローダーが、現在も世界各地で現役として活躍していることは、長年追求してきた品質と信頼性の証です。

過酷な使用環境においても安定した稼働を支え、お客様の作業を止めない信頼性を提供する。それが、Takeuchiクローラーローダーの耐久性であり、長期的な経済性にもつながっています。

3. 一日中使い続けられる「快適性」

長時間にわたる作業においても、オペレーターが高い集中力を維持し、安全かつ効率的に作業を遂行できるよう、Takeuchiは快適性の向上に力を注いできました。

人間工学に基づいて設計された広々としたキャブ空間、優れた全周視界、そしてスムーズな乗り降りを実現するロールアップドアは、オペレーターの身体的・精神的な負担を軽減し、長時間作業でも快適な作業環境を提供します。

また、Takeuchiが目指す「快適性」は、単なる居住性だけではありません。

機械とオペレーターが一体となり、思い通りの作業を実現できる操作環境こそが、真の快適性であると考えます。

滑らかで自然な操作フィーリングにより、オペレーターは機械の動きを正確に把握し、高い作業精度を発揮できます。

こうした細部にわたる技術の積み重ねが、Takeuchiクローラーローダーの「一日中使い続けられる快適性」を支えています。

4. 現場で頼れる「メンテナンス性」

建設機械にとって、必要な点検や整備を迅速かつ確実に行えることは、稼働率を高め、現場の生産性を支える重要な要素です。

Takeuchiクローラーローダーは、日々機械に向き合うオペレーターやサービス担当者の視点に立ち、メンテナンスのしやすさを追求した設計を取り入れています。

工具を使わずに確認できる点検箇所や、シンプルで分かりやすい構造により、日常点検や整備作業を効率的に行えるよう配慮しています。

キャブを運転席ごとチルトアップする機構は、主要なメンテナンスポイントへの優れたアクセス性を実現し、整備作業の効率化に貢献します。また、リアドアからアクセス可能な大容量ラジエータにはスイングアウト構造を採用し、清掃や点検を容易にしています。

機械は、現場で稼働して初めて価値を発揮するものです。

Takeuchiは、設計段階から整備性を考慮し、お客様の機械が必要な時に最大限の性能を発揮できるよう、細部にまで配慮したものづくりを続けています。

進化を続ける「グローバルリーダー」として

Takeuchiクローラーローダーは、TL20によって確立した「現場の課題を解決する」という基本思想を受け継ぎながら、時代とともに進化を続けています。

現在では、バーチカルリフトモデルとラジアルリフトモデルの両方をラインナップし、掘削、積み込み、整地、資材運搬など、世界中の多様な現場ニーズに応えています。

それぞれの作業特性に合わせた最適な選択肢を提供することで、世界中のあらゆる現場において、Takeuchiクローラーローダーが持つ性能と価値を最大限に発揮しています。

さらに近年では、Takeuchiクローラーローダーとして初めてEH制御 (電気制御方式) を採用したTL11R3を上市しました。

同モデルでは、油圧パイロット制御で長年培ってきた操作性への知見を継承しながら、電気制御ならではの機能拡張性を追求し、新たな可能性を切り拓いています。

クローラーローダーのパイオニアとして築いてきた経験と実績、そして現場起点で進化を続ける姿勢。それこそが、Takeuchiが世界で信頼されるグローバルリーダーであり続ける理由です。TL20の開発以降も、Takeuchiは常に現場の声に耳を傾け、目の前にある課題を解決するための技術革新を積み重ねてきました。

「現場から学び、現場のために進化する。」

この揺るぎない姿勢が、Takeuchiクローラーローダーの革新を支えています。

これからもTakeuchiは、創業以来受け継がれてきた「現場主義」を礎に、さらなる革新を追求し、世界の建設現場を支える存在であり続けます。

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